空中分解ボルボックス

乙女ゲの感想とかね

Welcome!ワンダフルライフ、人生

Mベがほぼ毎年新作を出していたあの頃から一転、3DS版の傑作みつさと(牧場物語 3つの里の大切な友だち)を出して以来、会社方針なのかHしもとPが退社したからなのか、ここ数年新作が出たと思ったらの○太だったり、リメイクだったり。期待の新作・オリ希の設定やキャラにぐっとくるものがなくて見送って、どうせ金を払ってもの○太(とても出来が良かったらしく、嫉妬)になるんだろと熱も薄れていたので、今回のウェルライも情報を見た時にリメイクか~くらいの感情しかわかなかったんですけど、パブサを見ていると概ね好印象だったのであまり期待せずに購入。

20年前にミネラルタウンのなかまたちに出会い寝食忘れてプレイした大好きな牧場物語。当時ハードがなくてプレイできなかったワンダフルライフのフルリメイク、Welcome!ワンダフルライフには自分の愛した牧場物語がありました。

もう、めちゃくちゃ面白い。2月、平日は仕事してる時間以外全部これに費やしてたんじゃないかってくらい遊びました。なんなら土日もずっと遊んでた。

ウェルライのいいところはたくさんあるんですけど、まず原点回帰、「ただ牧場の作業をすればいい」というところが一番良かったです。DS版以降に顕著な、町をつくったり家を建てたり、牧場主としての仕事を超えた自由度とやることの多さは、面白さでもあり負担でもあったので、それがなかったのが久々に牧場物語に戻ってきた自分にはすごくラクで楽しかった。

そして、1年がサクサクすすむ。1ヶ月が10日なので、本当にサクサクと季節が巡る。作物は2~3の季節をまたいで育つのも楽しい。品種改良で掛け合わせる作物を総当たりして、変わった作物が出来たらとてもうれしかった。上級種?みたいなやつ、うねうね動いたりするの絶妙にキモくて良い。

グラフィックはものすごく細かいわけじゃないけど、季節の移り変わりや天気、時間帯による光や陰の動き、草原に吹く風や川のせせらぎ音、鳥の声などの総合的な作り込みが細かくて、まるで本当に「わすれ谷」にいるみたいで没入感がありました。夏の終わりには草が褐色になったり、秋の最終日に雪がちらつくのとか、本当に良かったです。

住民たち。ゴーディが大改造を施されたり、マッシュが今風になっていたりと、最初は「そのままの彼らはお出しできないってか!?」って思ってたんですけど、開発担当のインタビューを見てすごく納得しました。キャラ解釈に基づいた変更で感動してしまった。いろいろ言っててすみません。

結婚したのはナミさんなんですけど、恋愛のれの字もないイベントの中で距離がちぢまったようなそうでないような、あの感じがたまりません。

 

ヘンだよな!

性格は複雑だけど気性はさっぱりしていて、家がなくなるならうちに来なよ(意訳)という主人公の気軽なプロポーズに気軽に応えて一緒になったの、最高。子供に望むことが「(自分は上手くないので)料理上手な子にしよう」なのも良きですね。

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わすれ谷のどこかもの悲しい雰囲気も好きです。昨今のぼくものの、「街興し」というテーマもそれはそれで明るくて大好きなんですけど、"月日を重ねて年を取っていく"というシステム、主人公が帰らぬ人となり、それでも思いは受け継がれる・・・というエンディングのあるわすれ谷も良いと思いました。

主人公が突如帰らぬ人となるエンディングはちょっと泣いちゃったな~!!!!知ってはいたんですけど、積み重ねがあったので・・・これぞゲーム体験ってやつですね。ちなみに娘は農業を継いでくれました。うれしい。

 

とにかく楽しかった!Mべさん、わくアニのリメイクもしくは完全新作待ってます!